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フジの終わった長寿バラエティの件

「みなさん」も「めちゃイケ」も、楽しんで見ていた時期がある番組なので一応興味を持って最終回を見ました。

「めちゃイケ」は演者が多い結果単に散漫になってしまった感じがしました。時期的に恐らく予算減対策で増やしたものでしょうけど、出来上がっていたものに追加しただけなので結局混じり合いが足りなかったように思います。

「メンバーが個々の思いをスピーチする」というような演出は誰が見たかったのか疑問です。ずっと見続けていたコアなファンは欲したんでしょうか。むしろ最後なんだからお互いへの思いをぶつけたほうが良かったと思いますが、それも人数が多すぎてまとまらないだろうし、コーナーまるまるカットして全員コントでもやったほうがよかったんじゃないですかね。

総じてあの番組は「スタッフがつくった」感じが凄く強い番組に見えました。キャストが若いころはギラギラした同じノリでいけても、売れて守るものが出来てからはリスクの大きなことはできなくなり、スタッフもやらせることができなくなり、制約が増えた中で予算も減り、新たな企画が出なくなったような感じで理解しています。

「めちゃイケ」という一応大きなタイトルであった場所が消滅したことで、束縛を解かれてより伸びてゆくキャストもいるのではないかと思います。全国ネットから消える人もいるかもしれませんけど。


「みなさん」は最後に元野猿の旧スタッフ陣を揃えて「うたばん」パロで昔のVTRを流すという、最後にしては結構攻めた内容だったと思います。ゲストが今の若い人に全く響かないであろう松田聖子さんだったところも、王道を外して斜に構える往年のとんねるずのノリに近くてニヤリとさせられました。

こちらは「とんねるず」自身が、自分たちがやりたい番組をつくっていた印象が強いです。彼らのやり方が面白かった時代もあり、彼らのやり方がカッコよかった時代があります。時代にマッチしていたのか、単に宣伝費が潤沢だったからそう感じたのか、今となっては分かりませんが、確かにそういう時代はありました。

最後の歌も映像がビシッと決まっていて良かったです。ただ、年のせいか石橋さんは声量がなく、二人とも初老の風貌となっていました。それはそれでカッコイイと私は感じましたが、同時にもう10年早く、今よりもきれいな形でこの番組は終わるべきだったのではないかとも思いました。

楽屋ネタ、内輪ネタでスタッフをいじり、更にはスタッフを演者として(スタッフのまま)画面に登場させるというのを大々的にやったのはとんねるずが最初だったと記憶しています。今ではスタッフだけでロケするような番組が普通にありますが、もしとんねるずが先にやっていなかったら、スタッフを画面に登場させることが受け入れられることは無かったかもしれません。

最後のメッセージを歌にしたところが彼らのセンスであり矜持なんだろうと思います。だらだらと全員分のスピーチを流した「めちゃイケ」と対比すると面白いですね。まあ、どちらを好むかは人それぞれですけど。


気軽かつ無責任に番組を批判し、それが番組構成にダイレクトな影響を与える時代になったことで、今は「批判されそうな要素」を努めて排除した番組しかつくられない時代になっています。テレビはどんどんつまらなくなり、誰も見なくなり、排除された「批判されそうな要素」はネット動画に移動しています。

アクの強い番組はもう出てこないのでしょう。それが良いのか悪いのかは分かりません。そういう番組が無いということは、若くしてテレビのバラエティで売れるスター芸人がもう出てこないことを意味します。メディア史の一時代の終わりを象徴する出来事になりそうです。
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伊勢守(いせのかみ)

Author:伊勢守(いせのかみ)
埼玉在住の歴史好き、かつカープファンです。歴史のはなしを書こうと思って始めたのにいつのまにかカープのはなしばかりに…。

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