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レスリングパワハラ問題の記事を読みました

こういうのは大抵内部の権力争いなのでそんなに興味は無かったのですが、たまたま週刊朝日の記事の抜粋があったので読みました。

パワハラの内容に関する『事実』が書かれた後、

「告発状」を出した貞友義典弁護士がこう反論する。
「パワハラの事実は明らかです。栄氏は10年にコーチに圧力をかけた際、『伊調がやめても他の選手が育っているからいい』と言ったそうです。これが事実なら、伊調選手をロンドン五輪前に引退に追い込む意図があったことになる。自らの方針に従う選手以外は必要ない、栄氏に近い選手しか日本代表に選ばれないことになります」

とありました。現在の価値観でいえば間違いなくパワハラ案件だと言える書き方をしています。

しかし、もしこの栄本部長という人が当時の選手の育成・選抜に関して絶大な影響力を持っており、周囲がそれを認めていたとしたらどうでしょう。彼の「指導方針」が代表の指導方針とイコールだったとしたら、ということで考えてみました。

栄氏にしたら、代表候補の伊調選手が『勝手に』コーチと練習をし、自分の目が届かないことで「あいつは俺の指導方針に従わない」と受け取ったかもしれません。本部長として自信をもって送り出せる選手ではなくなったために、「エース候補」ではなく普通の選手として扱うことにした、と考えられます。

この弁護士が言う「(栄氏は)自らの方針に従う選手以外は必要ない」というのがまさに卓見というべきで、一連の事実(かどうかは分からないが)から導き出される当時の様子を再現すれば、「自分に従わない選手は伊調といえどもいらない」という一貫した方針があったのだと推測できます。

そうであれば、恐らく他にも似たような境遇の選手はいる(いた)はずです。他にだれもそういう選手がおらず、伊調選手ただ一人だけを執拗に敵視していたのならばまさにパワハラですが、そうではなくそれが当時の当り前だったのだとしたら、冒頭に書いたようにこの訴訟はただの内部闘争です。

もちろん、当時当り前だったからパワハラではない、と言いたいわけではありません。時代的にもパワハラ防止の講習や指導はあったはずです。ただ、記事からは上のような臭いがするように思いますので、単に栄氏個人の資質の問題では無いように感じます。訴訟のことはともかく、組織自体を洗い直す必要があるんじゃないでしょうか。

あと、有能で強力な指導者だからある程度のパワハラは仕方ない、という意見がありますが、もう古い意見になってしまいました。私も昭和のオジサンなので言いたいことは充分分かりますが、今後はそんなもの通用しませんからね。有能で強力な上、コンプライアンスを熟知して問題を起こさない聖人をどこかから探してくるしかありません。いればですけどね。

まあ何にせよ東京五輪に影響が無いように早く的確な解決が果たされることを願います。
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Author:伊勢守(いせのかみ)
埼玉在住の歴史好き、かつカープファンです。歴史のはなしを書こうと思って始めたのにいつのまにかカープのはなしばかりに…。

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